ブラジル沖縄国際巡回展

ウヤファーフジヌミチ
(祖先の道)

ブラジルと沖縄で開催された本展は、赤嶺家の移民の歩みと、14歳で見捨てられながらも自身の居場所を築き、リオクラーロ市では名前が通りに冠されるまでになった赤嶺三郎氏の驚くべき人生を描いています。

1917年8月、当時13歳だった赤嶺三郎は、兄の家族とともに「2〜3年で沖縄に戻り、裕福になって帰る」という希望を胸にブラジルへと渡航した。しかし、その夢はすぐに崩れ去る。翌年、兄と甥がスペイン風邪の流行により命を落とし、まもなくして義姉は別の男性と沖縄へ帰国、三郎を置き去りにした。

このような悲劇的な始まりに加え、その後の第二次世界大戦の勃発も三郎の人生をさらに困難なものとしたが、それでも赤嶺三郎の輝きが失われることはなかった。 彼とその家族がブラジル移民として経験した苦難と成功の物語は、展示会「ウヤファーフジヌミチ(祖先の道)」で紹介された。同展は2024年11月16日から23日までブラジル・リオクラーロで、同年12月18日から2025年2月10日まで沖縄・那覇で開催された。 企画は、赤嶺三郎の孫であるファビオ・アカミネ氏と沖縄県立図書館の共同プロジェクトとして実施された。

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